格法とは?算命学の格局法の一覧と調べ方を図解で解説
格法(かくほう)とは、命式ぜんたいを「気がどこへ向かって流れているか」 というひとつの型として捉える算命学の技法です。算命学では陰占(干支の配列)から判定するものを格法、 陽占(人体図の星の組み合わせ)から判定するものを局法(きょくほう)と呼び、 2つを合わせて格局法と言います。よく「格局」と紹介されますが、 それは四柱推命(子平)の用語で、判定の入口も分類体系も別のものです。
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まず前提 — 格法は「該当しないのが普通」の技法です
格法は算命学の中心技法ではありません。算命学の総本校である高尾学館は、格法・局法を 通常カリキュラムの外のオープン講座(受講条件は位相法・干合法・大運の修得済み)として扱っており、 その告知文には「吉凶で一喜一憂することが多く、しばらく講義を控えておりました」 とあります。朱学院でも研究科のさらに上、師範科から学ぶ内容です。
実際、Sanmei Scope の計算エンジンで1926年から2025年までの36,525日をすべて計算すると、 主たる格に該当するのはわずか2.0%でした。 ただし後述する「併存する格」まで含めると26.0%が何かしらに該当します。
算命学の格法と、四柱推命の格局の違い
もっとも大きな違いは判定の入口です。四柱推命は月支の蔵干から 格を立てます(正官格・偏官格などの月令八格)。対して算命学の格法は、 陰占の干支配列に加えて、陽占(人体図)の星の有無まで見る合わせ技です。
Sanmei Scope は算命学の格法だけを判定します。正官格・偏官格などの月令八格は 採用していません。理由は、高尾学館の格法一覧にも朱学院の公開体系にも含まれておらず、 四柱推命の技法だからです。同様に採用していないものは記事末尾にまとめています。
従化五格 — 三条件を満たした命式だけが候補になる
格法の代表格が従化五格(じゅうかごかく)です。日干が自分を保てないほど弱く、 命式の気が一方向へ流れきっている形を指します。成立には、まず次の 三条件をすべて満たすことが前提になります。
三条件のうち③だけが陽占(人体図)を見ます。貫索星・石門星は 「自分を保つ力」を表す自我星で、これが出ている命式は自分を手放しきれないと考えるためです。 Sanmei Scope の診断結果では、この三条件をどこまで満たしていたかを 格が付かなかった場合でも表示します。
格法の一覧と、100年ぶんの実測出現率
出現率は、Sanmei Scope の計算エンジンで 1926年1月1日から2025年12月31日までの36,525日ぶんの命式をすべて計算した実測値です (格法は生年月日だけで決まり、性別には依存しません)。
主たる格(どれかひとつに確定する)
| 格 | 成立の要点 | 出現率 |
|---|---|---|
| 主たる格なし | 下のどの条件にも当てはまらない | 98.00%(35,794日) |
| 五行一気格 | 天干3+地支の本気3の6枠のうち5枠以上が同一五行 | 1.19%(434日) |
| 殺印相生格 | 三条件+日干以外が官殺と印のみ | 0.42%(154日) |
| 従生財格 | 三条件+日干以外が食傷と財のみ(食傷→財の相生が成立) | 0.36%(132日) |
| 従財格 | 三条件+日干以外が財のみ | 0.02%(7日) |
| 従殺格 | 三条件+日干以外が偏官のみ | 0.005%(2日) |
| 従生格 | 三条件+日干以外が食傷のみ | 0.005%(2日) |
| 従官格 | 三条件+日干以外が正官のみ | 0.00%(0日) |
併存する格(主たる格と同時に成立しうる)
| 格 | 成立の要点 | 出現率 |
|---|---|---|
| 雑気格 | 月支が土質/支合・半会で変化していない/主星が鳳閣・調舒・貫索・石門でない | 14.27%(5,213日) |
| 墓殺格 | 年干または月干が偏官で、同柱の地支が土性 | 6.52%(2,383日) |
| 準地支一気格 | 年支・月支・日支が同一五行(支は異なる) | 4.85%(1,773日) |
| 準天干一気格 | 年干・月干・日干が同一五行(干は異なる) | 3.00%(1,097日) |
| 天干一気格 | 年干・月干・日干が同一の干 | 1.00%(364日) |
| 地支一気格 | 年支・月支・日支が同一の支 | 0.70%(257日) |
従化五格には完全格(流れに割り込む気がゼロ)と 一点破格(1つだけ割り込む)のグレードがあります。2つ以上割り込むと格は成立しません。 一点破格は完全格の8割ほどの力を持つとされ、再建格とも呼ばれます。
それぞれの格の詳しい解説
- 従生財格 じゅうせいざいかく 0.36% 自分の気が表現(食傷)を通って実り(財)へ流れきる形。従化五格でもっとも多く見られます。
- 殺印相生格 さついんそうしょうかく 0.42% 官殺の気を印が受けとめて日干へ返す形。従化五格のうち唯一、気が自分へ戻ってきます。
- 従財格 じゅうざいかく 0.02% 自分の気がまるごと実り(財)へ吸い込まれる形。100年で25日という希少な格です。
- 従官格 じゅうかんかく 0.00% 自分の気がまるごと社会の役割(正官)へ預けられる形。100年の計算では出現しませんでした。
- 従殺格 じゅうさつかく 0.005% 自分の気がまるごと社会の要請(偏官=七殺)へ預けられる形。
- 従生格 じゅうしょうかく 0.005% 自分の気がまるごと表現(食傷)へ注ぎ込まれる形。四柱推命でいう従児格にあたります。
- 五行一気格 ごぎょういっきかく 1.19% 命式の6枠のうち5枠以上が同じ五行に染まる形。木性・火性・土性・金性・水性の5種があります。
- 雑気格 ざっきかく 14.27% 季節の変わり目(土用)に生まれ、複数の気が混ざり合う形。格法のなかで最も多く該当します。
- 墓殺格 ぼさつかく 6.52% 七殺(偏官)が土性の地支の上に乗る配置。日干ごとに2通り、全部で20通りに限られます。
- 天干一気格・地支一気格 てんかん/ちしいっきかく 天干1.00% / 地支0.70% 年月日の天干、または地支が同じ五行でそろう形。三柱で定義された算命学固有の格です。
- 主たる格なし 98.00% 大多数がここに入ります。格が付かない命式をどこから読み進めるかを解説します。
Sanmei Scope が採用していない格
算命学の格法として流通している名前のうち、次のものは判定に含めていません。 四柱推命の技法であるか、成立条件を確認できないかのどちらかが理由です。 条件が公開されていないものを憶測で実装すると、鑑定の現場と食い違う判定を出すことになるためです。
| 採用していない格 | 理由 |
|---|---|
| 正官格・偏官格などの月令八格 | 月支の蔵干から格を立てるのは四柱推命(子平)の技法。高尾学館の格法一覧にも朱学院の公開体系にも無い |
| 曲直格・炎上格・稼穡格・従革格・潤下格 | 四柱推命の一行得気格の名称。算命学は「木性一気格」のように五行名+一気格で呼ぶ |
| 従旺格・建禄格・羊刃格・従勢格 | 四柱推命の格局。算命学の格法一覧に無い |
| 化気格 | 定義に「日干と時干の干合」が含まれ、時柱を使わない算命学の三柱では判定できない |
| 劫財格・従財殺格 | 高尾学館のシラバスに名称はあるが、成立条件が公開されていない。憶測で条件を作らない |
格法の分類と判定条件には流派差があります。ここで紹介しているのは Sanmei Scope が採用している 判定基準です。また格法は気の流れの「形」を示すもので、優劣や吉凶、将来の出来事を断定するものではありません。
よくある質問
- Q. 算命学の格法と四柱推命の格局は同じものですか?
- A. 別のものです。算命学では陰占(干支配列)から判定する技法を「格法」、陽占(人体図)から 判定する技法を「局法」と呼び、合わせて「格局法」と言います。四柱推命の格局は月支の蔵干から 格を立てる子平の技法で、正官格・偏官格などの月令八格がその中心ですが、算命学ではこれを使いません。
- Q. 格法に該当しませんでした。何か問題がありますか?
- A. いいえ。格法は気が極端に偏った命式にだけ付く上級・補助の技法で、1926年から2025年までの 36,525日を計算した結果、主たる格に該当するのは約2%でした。算命学の総本校である高尾学館も 「吉凶で一喜一憂することが多い」として長く講義を控えていたほどで、格が付かないことが標準です。
- Q. 従化五格の三条件とは何ですか?
- A. ①日干が身弱であること ②日干が地支に根を持たないこと ③人体図に貫索星・石門星が出ないこと、 の3つです。3つ目は陽占(人体図)を見るため、算命学の格法は陰占と陽占の合わせ技になります。 実測ではこの三条件をすべて満たす命式が19.45%あり、そのうち実際に格が成立するのは約4%です。