天干一気格・地支一気格とは?三柱がそろう命式を図解で解説

天干一気格・地支一気格とは — 年月日の天干がそろう様子と地支がそろう様子を並べたキービジュアル

天干一気格(てんかんいっきかく)は年干・月干・日干の3つが、 地支一気格(ちしいっきかく)は年支・月支・日支の3つが、 それぞれ同じ五行でそろっている命式の型です。 干(支)そのものまで同一なら完全な一気格、同じ五行だが文字が異なる場合は 準天干一気格・準地支一気格と呼びます。

この2つは年・月・日の三柱で定義された算命学固有の格です。 算命学は時柱を使わないため、四柱前提の格をそのまま持ち込むと母数が合わなくなりますが、 この格については時柱が無いことが欠損になりません

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成立条件 — 見るのは3文字だけ

判定はきわめて単純です。天干一気格なら年干・月干・日干の3文字、 地支一気格なら年支・月支・日支の3文字。それぞれ五行を調べて、 3つとも同じならその格が成立します。閾値も比率計算も要りません。

天干一気格と地支一気格の成立条件。年干・月干・日干の3つが同一五行なら天干一気格、年支・月支・日支の3つが同一五行なら地支一気格になることを示す図 見る場所は「横一列の3文字」 天干 → 天干一気格 地支 五行がばらばら → 該当せず 年柱 月柱 日柱 3つとも同じ干(支)= 完全な一気格 同じ五行だが文字は異なる(甲・甲・乙 など)= 準一気格
天干一気格・地支一気格の成立条件。3文字の五行がそろうかどうかだけで決まる、もっとも単純な格法。

地支の五行は本気(蔵干の筆頭)で見ます。たとえば寅の本気は甲(木)、 子の本気は癸(水)。土性については辰・戌・丑・未の4支すべてを土としてまとめます。

実測 — 準のほうが圧倒的に多い

1926年から2025年までの36,525日を全数計算すると、次のようになりました。

条件日数出現率
準地支一気格年支・月支・日支が同一五行(支は異なる)1,773日4.85%
準天干一気格年干・月干・日干が同一五行(干は異なる)1,097日3.00%
天干一気格年干・月干・日干が同一の干364日1.00%
地支一気格年支・月支・日支が同一の支257日0.70%

準地支一気格が最も多いのは、土性が辰・戌・丑・未の4支を持つためです。 ほかの五行が2支ずつなのに対して土だけ4支あるので、「支は違うが同じ土性」という 組み合わせが生まれやすくなります。

天干一気格と地支一気格の出現率の棒グラフ。準地支一気格が4.85%、準天干一気格が3.00%、天干一気格が1.00%、地支一気格が0.70%であることを示す 36,525日の実測 準地支一気格 4.85% 準天干一気格 3.00% 天干一気格 1.00% 地支一気格 0.70% 土性は辰・戌・丑・未の4支あるため、準地支一気格が生まれやすい
出現率の比較。「準」が付くほうが3倍から7倍多い。土性の支が4つあることが準地支一気格を押し上げている。

五行一気格との違い

名前が似ていますが、見る範囲が違います

天干/地支一気格五行一気格
見る文字天干3つ、または地支3つ天干3つ+地支の本気3つ=6枠
条件3つとも同一五行6枠のうち5枠以上が同一五行
扱い併存する格(主たる格と同時に成立)主たる格(排他)
出現率天干1.00% / 地支0.70%1.19%

天干一気格でありながら五行一気格ではない、という命式は普通にあります。 たとえば天干が丙・丙・丙(火)でも、地支の本気が寅(木)・申(金)・子(水)なら 6枠中3枠しか火がないので五行一気格にはなりません。 両方に該当することもあり、その場合は診断結果に両方が表示されます

四柱推命の天元一気格との違い

四柱推命にも「天元一気格」という似た名前の格がありますが、こちらは 四柱すべて、つまり時柱を含む4つの天干が同一であることを求めます。 算命学は時柱を使わないため、天干一気格は3つで定義されます。

求める文字数が3か4かで、成立確率は桁違いに変わります。 算命学の格法が最初から三柱前提で定義し直されていることがよく分かる例で、 「四柱推命の格局を三柱でやっている」わけではないことを示しています。

算命学の三柱と四柱推命の四柱の比較図。算命学は年・月・日の3つの天干がそろえば天干一気格、四柱推命は時柱を含む4つがそろって天元一気格になることを示す 算命学(三柱) 年柱 月柱 日柱 3つで成立 四柱推命(四柱) 年柱 月柱 日柱 時柱 ↑ 算命学は時柱を使わない 求める文字数が3か4かで、成立確率は桁違いに変わる
三柱と四柱の違い。算命学の天干一気格は3つ、四柱推命の天元一気格は時柱を含む4つがそろうことを求める。

三柱の干支がまるごと同じになる場合

ごくまれに、年柱・月柱・日柱の干支が3つとも完全に同じという命式が現れます (たとえば1983年12月1日生まれは癸亥・癸亥・癸亥)。 このとき天干一気格と地支一気格の両方に必ず該当します

この現象について「一気成生格」という名前を当てる資料がありますが、 Sanmei Scope ではその名前を使っていません。資料が挙げる該当干支のリスト (甲戌・乙酉・丙申・丁未・戊午・己巳・庚辰・辛卯・壬寅)は 「干の順位+支の順位=12」という厳密な族をなすのに対し、100年を全数計算して 三柱同一の命式を拾うと癸亥(=22)が現れて族に収まらないためです。 定義を確認できないものに名前を付けるのは避け、天干一気格・地支一気格として表示しています。

格法の分類と判定条件には流派差があります。ここで紹介しているのは Sanmei Scope が採用している 判定基準です。また格法は気の流れの「形」を示すもので、優劣や吉凶、将来の出来事を断定するものではありません。

よくある質問

Q. 天干一気格と五行一気格はどう違いますか?
A. 見る範囲が違います。天干一気格は年干・月干・日干の3つだけを見ます。 五行一気格は天干3つに加えて地支の本気3つ、合計6枠を見て、 そのうち5枠以上が同じ五行かどうかで判定します。天干一気格でありながら五行一気格ではない、 という命式は普通にあります。両方に該当することもあり、その場合は診断結果に両方が表示されます。
Q. 「準」が付くとどう違うのですか?
A. 三柱の干(または支)が同じ五行でそろっているけれど、干そのものは異なる場合に「準」が付きます。 たとえば天干が甲・甲・乙なら、すべて木性なので準天干一気格。甲・甲・甲なら完全な天干一気格です。 実測では準のほうが3倍から7倍多く出現します。
Q. 四柱推命の天元一気格と同じものですか?
A. 別のものです。四柱推命の天元一気格は四柱すべて、つまり時柱を含む4つの天干が同一であることを 求めます。算命学は時柱を使わない三柱制なので、天干一気格は年干・月干・日干の3つで定義されます。 求める文字数が違うぶん、成立する確率が桁違いに変わります。

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