墓殺格とは?七殺が土性に乗る20通りの配置を図解で解説
墓殺格(ぼさつかく)とは、年干または月干が偏官(七殺)で、 その同じ柱の地支が土性という配置を指す格です。 「殺」は七殺=偏官(日干を剋す、日干と陰陽が同じ十干)、「墓」は気を納める場所とされる 土性の地支(辰・戌・丑・未)のこと。剋してくる気が、土の上に乗っている形です。 1926年から2025年までの36,525日で2,383日・6.52%。 成立する干支の組み合わせは全部で20通りに限られます。
自分の年柱・月柱がこの配置になっているか、その場で判定できます。
生年月日を入れるだけ・登録不要・完全無料です。
成立条件 — 天干の七殺が、同じ柱の土性の支に乗る
見るのは年柱と月柱の2つだけです(日柱の天干は日干そのものなので対象外)。 それぞれについて、天干が日干から見て偏官かどうか、そして同じ柱の地支が 辰・戌・丑・未のいずれかかどうかを確認します。両方そろえば墓殺格です。
なぜ20通りに限られるのか
偏官は日干と陰陽が同じ十干なので、日干が決まれば1つに定まります (甲なら庚、乙なら辛…)。そしてその偏官と組める土性の地支は、 六十干支の並びの制約で陰陽がそろうものだけ。 陽の干なら辰・戌の2つ、陰の干なら丑・未の2つに限られます。
したがって10干 × 2 = 20通り。これは資料が挙げる 「十干それぞれに2セット=20通り」という記述と一致します。 Sanmei Scope では、この20通りになることを回帰テストで検証しています。
| 日干 | 偏官(七殺) | 該当する干支 |
|---|---|---|
| 甲(陽) | 庚 | 庚辰・庚戌 |
| 乙(陰) | 辛 | 辛丑・辛未 |
| 丙(陽) | 壬 | 壬辰・壬戌 |
| 丁(陰) | 癸 | 癸丑・癸未 |
| 戊(陽) | 甲 | 甲辰・甲戌 |
| 己(陰) | 乙 | 乙丑・乙未 |
| 庚(陽) | 丙 | 丙辰・丙戌 |
| 辛(陰) | 丁 | 丁丑・丁未 |
| 壬(陽) | 戊 | 戊辰・戊戌 |
| 癸(陰) | 己 | 己丑・己未 |
読み方について — 吉凶は断定しません
墓殺格については、ネガティブな断定を含む説明が広く流通しています。 Sanmei Scope ではそうした表現を採用しません。理由は2つあります。
- 格法そのものが吉凶を決める技法ではないから。算命学の総本校である高尾学館も 「吉凶で一喜一憂することが多い」として格法の講義を長く控えていました
- 出典が確認できない説明が混ざっているから。たとえば「精神的な不安定さ」という 説明が一部で流通していますが、調査した範囲では出どころを確認できませんでした
このページで示すのは配置の構造だけです。剋してくる気(七殺)が、 気を納める場所とされる土性の上に乗っている——という形をどう読むかは、 命式全体の五行バランスや人体図と合わせて考えるものであり、 この配置ひとつで何かが決まるものではありません。
格法の分類と判定条件には流派差があります。ここで紹介しているのは Sanmei Scope が採用している 判定基準です。また格法は気の流れの「形」を示すもので、優劣や吉凶、将来の出来事を断定するものではありません。
よくある質問
- Q. 墓殺格の「墓」と「殺」は何を指しますか?
- A. 「殺」は七殺、つまり偏官のことです。日干を剋す五行のうち日干と陰陽が同じもので、 人体図では車騎星にあたります。「墓」は土性の地支(辰・戌・丑・未)を指します。 土用の支は気を納める場所とされることから墓と呼ばれます。つまり墓殺格は 「七殺が土性の上に乗る」という配置の名前です。
- Q. なぜ20通りしかないのですか?
- A. 偏官は日干と陰陽が同じ十干なので、十干それぞれに1つだけ決まります。そしてその偏官と 組める土性の地支は、六十干支の並びの制約で陰陽が揃うものだけ。陽の干なら辰と戌の2つ、 陰の干なら丑と未の2つに限られます。したがって10干×2=20通りです。 この数は資料が挙げる「十干それぞれに2セット=20通り」と一致します。
- Q. 墓殺格だと運が悪いのですか?
- A. 墓殺格は特定の干支の配置を指す名前であって、吉凶を決めるものではありません。 ネガティブな断定を含む説明が流通していますが、Sanmei Scope では配置の構造だけを表示し、 運勢の良し悪しを断定することはしません。格法そのものが「気の流れの形」を読む物差しであり、 将来の出来事を予言するものではないためです。