従生財格とは?表現が実りを生む命式を図解で解説
従生財格(じゅうせいざいかく)とは、日干を支える気が命式にほとんどなく、 日干以外が食傷と財だけで構成されている型です。 食傷は日干が生じる十神(人体図では鳳閣星・調舒星)、財は日干が剋す十神(禄存星・司禄星)。 自分の気がまず表現へ流れ、そこから実りへ渡っていく——という二段の流れになります。 1926年から2025年までの36,525日で132日・0.36%と、 殺印相生格に次いで多い従化五格です。
自分の十神の分布と、従化五格の三条件をどこまで満たしているかをその場で確認できます。
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従生財格の気の流れ
自分 → 実り、と直接向かう従財格に対して、 従生財格は自分 → 表現 → 実りの二段。 生み出したもの(表現・技術・作品)が結果として実りに変わる、という構造です。
成立には、まず三条件をすべて満たすこと
従化五格はどれも、次の三条件をすべて満たすことが前提になります。 この三条件は佳代(原典算命学)・金烏玉兎庵・カタリーの算命学など、 複数の鑑定士が独立に同じ内容を挙げているもので、算命学の格法の共通土台です。
三条件を通ったうえで、日干を除く天干2つと、3つの地支の蔵干すべてが食傷(鳳閣星・調舒星)と財(禄存星・司禄星)だけで 構成されていると、この格が成立します。比劫・官殺・印が混じると流れが乱れ、 混じった数によってグレードが決まります。
| グレード | 割り込む気の数 | 読み方の目安 |
|---|---|---|
| 完全格 | 0 | 気が濁りなく一方向へ流れきっている |
| 一点破格(再建格) | 1 | 完全格の8割ほどの力を持つとされる |
| 不成立 | 2以上 | この格としては読まない |
もうひとつの条件 — 食傷が財を生じていること
従生財格には、他の従化五格にはない条件がひとつあります。 食傷の五行が、財の五行を実際に生じていることです。 数がそろっていても、流れがつながっていなければ「生財」になりません。
この相生は、実は日干の五行が決まれば自動的に成り立つ関係です。 食傷は日干が生じる五行、財は日干が剋す五行。相生の環では、この2つは隣り合っています。
| 日干の五行 | 食傷(生じる先) | 財(剋す先) | 食傷 → 財 |
|---|---|---|---|
| 木 | 火 | 土 | 火が土を生じる |
| 火 | 土 | 金 | 土が金を生じる |
| 土 | 金 | 水 | 金が水を生じる |
| 金 | 水 | 木 | 水が木を生じる |
| 水 | 木 | 火 | 木が火を生じる |
Sanmei Scope は、命式に実際に現れている干どうしの五行を照合して相生を確認します。 そのため食傷か財のどちらかが1つもない命式では、この条件は成立しません。 食傷だけなら従生格、財だけなら 従財格の候補になります。
判定を追ってみる
1927年12月23日生まれは 年柱丁卯・月柱壬子・日柱辛卯。 日干は辛(陰の金)です。この命式は丁壬の干合が働いて実効天干が組み替わり、 その結果として完全格になります。
このように、算命学では干合・支合・半会などの変化を経て格が成立することがあります。 Sanmei Scope は生の命式で判定した結果と、干合を反映した結果の両方を計算し、 変化があれば「格上げ」として経緯を表示します。詳しくは 干合の解説をご覧ください。
| グレード | 割り込む気 | 100年での日数 |
|---|---|---|
| 従生財格(完全格) | 0 | 30日(0.082%) |
| 従生財格(一点破格) | 1 | 102日(0.279%) |
読み方の目安
- 気の到達点が財(実り・成果・現実的な形)にあり、成果として残るものへ向かう構造と読む
- 途中に食傷(表現)をはさむため、いきなり結果ではなく、まず出すことが通り道になる
- 割り込む気は比劫・官殺・印。とくに比劫は日干を強める気なので、従いきれなくなる方向に働く
- 従生財格であること自体は良し悪しではなく、気がどこへ向かうかという構造の説明にとどまる
格法の分類と判定条件には流派差があります。ここで紹介しているのは Sanmei Scope が採用している 判定基準です。また格法は気の流れの「形」を示すもので、優劣や吉凶、将来の出来事を断定するものではありません。
よくある質問
- Q. 従生財格はどのくらい珍しいですか?
- A. 1926年から2025年までの36,525日を計算した結果、従生財格は132日、全体の0.36%でした。 内訳は一点破格102日、完全格30日です。従化五格のなかでは殺印相生格に次いで多く出現します。
- Q. 従生財格と従財格はどう違いますか?
- A. 到達点はどちらも財ですが、そこへ至る道が違います。従生財格は自分から表現(食傷)を経て 財へ向かう二段の流れで、従財格は自分から財へ直接向かう 一段の流れです。判定でも従生財格が先に評価されるため、食傷と財の両方がそろっていれば従生財格になります。
- Q. 「食傷生財」とは何ですか?
- A. 食傷(自分が生じる十神)の五行が、財(自分が剋す十神)の五行を生じている状態です。 日干の五行が決まれば自動的に成り立つ関係で、たとえば日干が木なら食傷は火、財は土。 火が土を生じるので流れがつながります。従生財格では、この相生が実際に命式の干どうしで 成立していることを確認します。